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🎯 結論
graph TD
    A["緑内障診断 高眼圧"] --> B{"緊急降圧"}
    B --> C["マンニトール 20% IV"]
    C --> D{"Latanoprost点眼は?"}
    D -->|"動物種:犬"| E{"原因は?"}
    D -->|"動物種:猫"| F["Latanoprost 禁忌"]
    E -->|"原発性PACG"| G["Latanoprost 適用"]
    E -->|"ぶどう膜炎続発"| F
    G --> H["維持薬 Dorzolamide Timolol"]
    F --> H
    H --> I["健側眼 予防点眼"]
    I --> J["専門医へ紹介"]

緑内障は眼圧(IOP)の異常上昇により網膜神経節細胞が死滅する疾患。正常IOP 15-25 mmHgに対し、発作時は40-70 mmHg以上に達する。眼圧 >40-50 mmHgが48-72時間以上持続すると非可逆的な視覚喪失を来す。緊急降圧としてマンニトール 20%(1.0-2.0 g/kg IV、20-30分かけて)を投与し15-30分で効果発現。犬の原発性緑内障にはLatanoprost 0.005% 点眼が最も強力な降圧効果を示すが、猫には無効かつ炎症を悪化させるため禁忌。維持管理にはDorzolamide 2% + Timolol 0.5%(コソプト等)1滴 q8-12hが犬猫共通で使用可能。犬の原発性閉塞隅角緑内障(PACG)では、片眼発症後の中央値約8ヶ月で対側眼も発症するため、健眼への予防点眼を開始する。

🚨 緊急降圧プロトコル

薬剤 用量 備考
マンニトール 20% 1.0-2.0 g/kg IV
(20-30分かけて)
効果発現15-30分。脱水・心不全・腎不全は禁忌
Latanoprost 0.005% 緊急時: 10〜15分間隔で2〜3回点眼
維持: 1滴 q12h
最強の降圧 ❌ 禁忌 犬の原発性緑内障に。1-2時間で効果。ぶどう膜炎時は禁忌
Dorzolamide + Timolol 1滴 q8-12h CAI + β遮断薬。維持管理に。二次性緑内障にも適用可

⚡ 昔の常識 vs 今のエビデンス

❌ 旧来 ✅ 最新
緑内障は眼科の専門病院で診る疾患 48-72時間で失明する緊急疾患。一般病院でまずマンニトール + Latanoprost(犬)の初期降圧を行い、専門医へ紹介
LatanoprostはIOP上昇ならすべてに有効 猫には禁忌(無効+炎症悪化)。ぶどう膜炎続発性(水晶体脱臼など)にも使わない
片目の緑内障が治まればそれで終わり 原発性PACGでは対側眼も中央値約8ヶ月で発症。健眼への予防点眼が必須

📖 詳細解説

項目 原発性(PACG等) 二次性
原因 隅角の先天的異常。犬種に関連(柴犬、コッカースパニエル等) ぶどう膜炎、水晶体脱臼、眼内腫瘍など
Latanoprost ✅ 第一選択 ❌ 炎症を悪化させるため禁忌
対側眼のリスク 高い(中央値 約8ヶ月) 原因疾患次第

⚠️ 日本の臨床実情

  • 日本では柴犬が原発性緑内障の好発犬種。海外文献ではコッカースパニエルが中心だが、日本の患者層は大きく異なる
  • 柴犬の原発性PACGは進行が速く、発症時にはすでに視力がかなり低下していることも多い
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  • 原発性PACG(犬)では、片眼発症後の中央値約8ヶ月(早い例で数週間)で対側眼も発症する
  • 視覚が残っている健眼に対して予防点眼を開始:
    • Timolol 0.5% 1滴 q12-24h(β遮断薬)
    • またはDorzolamide 2% 1滴 q8-12h(CAI)
  • 目的は失明を完全に防ぐことではなく、視覚のある期間をできるだけ延ばすこと
  • 眼圧を定期的にモニタリング(月1回程度)し、上昇傾向があればさらなる介入を検討
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「目が白くなって痛そうだけど、見えてるの?」

目の中の圧力が非常に高くなっていて、角膜が浮腫(むくみ)を起こして白く見えています。この状態が48〜72時間続くと、目の奥の神経が取り返しのつかないダメージを受けてしまいます。今日中に眼圧を下げるための治療を始めることが、見える可能性を残すために一番大事です。

「もう片方の目も同じことになりますか?」

この病気は両目に起きることが多いです。平均して約8ヶ月後にもう片方にも発症するといわれています。もう片方の目に予防の目薬を始めて、見える期間をできるだけ長くしていきましょう。
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  1. Gelatt KN, MacKay EO. Prevalence of the breed-related glaucomas in pure-bred dogs in North America. Vet Ophthalmol 2004;7(2):97-111.
  2. Miller PE et al. The efficacy of topical prophylactic antiglaucoma therapy in primary closed angle glaucoma in dogs. J Am Anim Hosp Assoc 2000;36(5):431-438.
  3. Pizzirani S, Gong H. Functional anatomy of the outflow facilities. Vet Clin North Am Small Anim Pract 2015;45(6):1101-1126.
  4. Gelatt KN. Veterinary Ophthalmology. 6th ed. Wiley-Blackwell; 2021.
  5. Maggio F, Bras D. Surgical treatment of canine glaucoma: filtering and nonfiltering procedures. Vet Clin North Am Small Anim Pract 2015;45(6):1261-1286.