WSAVA 2024・AAHA 2022(2024更新)・AAHA/AAFP 2020に基づく分類[1,2,3,4]:
| 分類 | 犬 | 猫 |
|---|---|---|
| コア(全頭) | CDV(犬ジステンパーウイルス), CAV-2(犬アデノウイルス2型:CAV-1に交差防御), CPV-2(犬パルボウイルス2型) | FPV(猫汎白血球減少症ウイルス), FCV(猫カリシウイルス), FHV-1(猫ヘルペスウイルス1型) |
| 条件付きコア(2024年改訂) | レプトスピラ:流行地域で、関与血清群が判明し適合ワクチンが入手できる地域では全犬にコア[1]。AAHA 2024更新は米国の全犬にコア・年1回[3] | FeLV:FeLV関連疾患が発生する地域では、1歳未満の全猫と、外出する(または外出猫と同居する)成猫にコア[1]。AAHA/AAFPも1歳未満はコア[4] |
| 狂犬病 | WSAVAは流行地域では法的義務の有無にかかわらずコア[1]。日本は1957年以降国内発生がない清浄国だが、狂犬病予防法により犬は登録+毎年1回の予防注射が義務(猫に法的義務なし)[A] | 同左(日本では猫に法的義務なし)[A] |
| ノンコア | ボルデテラ, パラインフルエンザ 等 | Chlamydia felis, ボルデテラ 等 |
| 疾患 | 未接種時の転帰 | 備考 |
|---|---|---|
| CPV-2 / FPV | 無治療では生存率が9%程度まで低下しうる。三次施設の集中治療で生存率80%超[7] | WSAVAは集団免疫の目安として75%以上の接種率を例示(専門家意見)[8] |
| CDV | 高致死性疾患に分類される(AAHA)[2]。子犬・成犬別の死亡率は論文内に記載なし | 神経症状発現時は予後不良 |
| FeLV | 進行性感染猫の診断後生存期間中央値は2.4年(AAFP 2020)[6] | 1歳未満の猫ではコア扱い[1,4] |
| 狂犬病 | 日本の令和6年度の登録犬6,048,725頭に対し注射頭数4,281,702頭(70.8%)[B] | 2006年・2020年に輸入感染症例(ヒト)[A] |
| 対象 | 発生率 | リスク因子 |
|---|---|---|
| 犬 | 19.4例/10,000来院(0.19%、2016〜2020年・465万頭、接種後3日以内)[13]。旧データは38.2例/10,000頭(2002〜2003年)[11] | 体重が軽いほど高率(5 kg以下で最大)、1回の注射本数(1→4本で増加;10 kg以下では1本追加ごとに27%増)、フレンチ・ブルドッグ/ダックスフンド(OR>4)、単剤では狂犬病ワクチンが最高[11,13] |
| 猫 | 51.6例/10,000頭(0.52%、2002〜2005年・49.6万頭、接種後30日以内)[12] | 注射本数・総容量、1歳前後、去勢避妊済み。最多は元気消失±発熱[4,12] |
接種部位のしこりが以下のいずれかに該当:
該当すれば切開生検(FNAは診断材料が不足し、切除生検は必要マージンを満たさない)[4]
A. 狂犬病予防法(昭和25年法律第247号)第4条・第5条/厚生労働省「狂犬病」(発生状況・輸入症例)
B. 厚生労働省「狂犬病予防法に基づく犬の登録頭数と予防注射頭数等」(令和6年度)
C. 動物用医薬品等データベース(NVAL)ノビバック DHPPi(4488)/DHPPi+L(4489)添付文書「その他の注意」
D. 農林水産省「監視伝染病の発生状況」届出伝染病発生年報(令和4〜6年次)犬レプトスピラ症