| 項目 | オクラシチニブ(アポキル) | ロキベトマブ(サイトポイント) | プレドニゾロン |
|---|---|---|---|
| 分類 | JAK阻害薬(低分子化合物) | 抗IL-31モノクローナル抗体 | グルココルチコイド |
| 投与経路 | PO(経口) | SC(皮下注射) | PO(経口) |
| 用量 | 0.4〜0.6 mg/kg BID(14日間)→ SID | 2.0 mg/kg SC/4週ごと | 0.5〜1.0 mg/kg SID → 漸減 |
| 効果発現 | 数時間(即効性) | 24〜48時間 | 数時間〜1日 |
| 持続期間 | 投与している間 | 約4週間 | 投与している間 |
| 代謝経路 | 肝臓(CYP450) | 網内系(RES) | 肝臓 |
| 長期副作用 | 比較的少ない(下記参照) | 極めて少ない | 多い(下記参照) |
JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬であり、主にJAK1を阻害することでIL-31やIL-4などの痒み関連サイトカインのシグナル伝達を遮断する。
| 禁忌/注意 | 理由 |
|---|---|
| 生後12ヶ月未満の犬 | 免疫系の発達が未熟。安全性データなし |
| 重度の感染症(深在性膿皮症、デモデックス等) | JAK阻害による免疫抑制で感染が悪化しうる |
| 悪性腫瘍の既往 | JAK-STAT経路は腫瘍増殖にも関与するため理論的リスクあり |
IL-31(痒みの主要メディエーター)に対する犬特異的モノクローナル抗体(caninized mAb)。IL-31を中和することで、痒みの神経伝達そのものをブロックする。
| 副作用 | 発現時期 |
|---|---|
| 多飲多尿 | 数日〜 |
| 多食・体重増加 | 数週間〜 |
| パンティング | 数日〜 |
| 肝酵素上昇(ALP↑) | 数週間〜 |
| 筋萎縮・腹部膨満 | 数ヶ月〜 |
| 皮膚菲薄化・脱毛 | 数ヶ月〜 |
| 医原性クッシング症候群 | 長期継続時 |
| 石灰沈着症 | 長期継続時 |
| 糖尿病 | 長期継続時 |
| 症例の特徴 | 推奨される第1選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 急性フレア・即効性が必要 | アポキル or ステロイド短期 | 数時間以内に効果発現 |
| 長期維持管理 | サイトポイント or アポキル | 副作用プロファイルが良好 |
| 肝臓・腎臓に問題あり | サイトポイント | 臓器代謝されない |
| 1歳未満の若齢犬 | サイトポイント or ステロイド短期 | アポキルは禁忌 |
| 腫瘍の既往がある | サイトポイント | 免疫系への影響が最小限 |
| 飼い主が毎日の投薬困難 | サイトポイント | 月1回の注射のみ |