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🎯 結論

  • RECOVER 2024ガイドライン(12年ぶりの大幅改訂)の最重要ポイントは3点。
  • 高用量エピネフリンは廃止。標準用量(0.01 mg/kg)のみを推奨。
  • 胸骨圧迫の深さは体幅の1/3〜1/2。樽胸種・背臥位では1/4を明記。
  • 非挿管時の口対鼻換気は非推奨。バッグマスク換気を優先する。

📖 詳細解説

❌ 2012年版(旧常識) ✅ 2024年版最新エビデンス
長引く心停止には「高用量エピネフリン(0.1mg/kg)」を使用する 高用量エピネフリンは推奨廃止標準用量(0.01mg/kg)の継続推奨のみに変更。
胸骨圧迫の深さはすべて「胸郭の3分の1から2分の1」 一般的な犬猫(側臥位)は従来通り「1/3〜1/2」ですが、ブルドッグ等の樽胸種(背臥位)に限り、合併症を避けるため深さが「1/4」に変更されました。
挿管できない場合は、口対鼻呼吸を行う バッグバルブマスク(タイトフィットマスク)による換気が優先推奨。
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項目 数値 備考
胸骨圧迫テンポ 100〜120 回/分 メトロノームアプリの活用を推奨
圧迫の深さ 胸郭の 1/3〜1/2(側臥位)/ 1/4(樽胸種・背臥位) 完全な胸壁の戻り(リコイル)を確認
CPRサイクル 2分間 中断なしで実施 サイクル後にローテーション+リズム確認
換気回数 10 回/分 過換気は有害!
1回換気量 10 mL/kg 1回の吸気時間は 1秒
EtCO2 目標 > 15〜20 mmHg CPR中のモニタリング必須
EtCO2 急増 > 40 mmHg ROSC(自己心拍再開)の強い兆候
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薬剤 用量 タイミング・備考
エピネフリン(標準用量) 0.01 mg/kg IV 1サイクルおき(4分ごと)に投与。高頻度すぎる投与は微小循環を阻害するため注意。
~~エピネフリン(高用量)~~ ~~0.1 mg/kg~~ ⛔ 廃止。使用しない。
アトロピン 0.04 mg/kg IV 徐脈性PEA/アシストールに推奨。早期に単回投与
除細動(2回目) 初回の2倍のエネルギー 第1回で不発時にエスカレーション。
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分野 2024年の変更点・強調ポイント 現場での具体的アクション
胸骨圧迫 猫・小型犬:片手掌法片手母指・示指法の有用性を明記。大型犬(背臥位):深さ 1/4。リコイル確認。 スタッフ間で圧迫手技を統一する。
薬物投与(エピネフリン) 高用量(High-dose)の完全撤廃。標準用量 0.01 mg/kg を1サイクルおき(4分ごと)に投与する。 救急カートから「高用量」の列を削除。
薬物投与(アトロピン) 非除細動性リズムの場合、早期に「単回投与」を推奨。 エピネフリン初回投与と同タイミングで0.04 mg/kgを1回投与。
除細動 第1回の不発時、第2回は「用量を2倍」に増やすことを推奨。 エスカレーションプロトコルをチーム内で共有。
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シナリオ 退院生存率
病院内での心停止(全体) 6〜7%
麻酔関連の心停止 40〜50%
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  • 投薬量チャートの壁貼り: 体重ごとの「mL」数が書かれた表を蘇生エリアの壁に貼る(計算させない)。
  • アルゴリズムチャートの可視化: フローチャート化し、リーダーが指差し確認できるようにする。
  • タイマーの活用: 2分間のサイクル管理にタイマーを必ず使用する。
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Q. 「もしもの時は、心臓マッサージ(蘇生)をしてくれますか?」

「万が一、心臓や呼吸が止まってしまった場合、全力で心肺蘇生(CPR)を行います。ただ、病気の種類や年齢によっては、蘇生によって苦痛を長引かせてしまうケースもあります。当院では入院前に、もしもの時に『すべての蘇生処置を行う(CPR)』か『苦痛を取り除くケアのみを行う(DNR:蘇生不要)』か、ご家族の意思を事前に確認させていただいております。」

Q. 「心臓マッサージをしたら助かる可能性はどれくらいですか?」

「正直にお伝えすると、病気が原因で心臓が止まった場合、退院できる確率は6〜7%程度です。ただし、手術中の麻酔に関連した心停止では40〜50%と比較的高い生存率です。」
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  1. RECOVER 2024 CPR Guidelines - Evidence and Knowledge Gap Analysis, JVECC, 2024.
  2. Updates on Basic Life Support and Advanced Life Support in Dogs and Cats (RECOVER Initiative, 2024).
  3. Hoehne SN, et al. Survival rates and outcomes of CPR in dogs and cats. JVECC, 2019.