##### 主な原因
##### 心電図変化 ─ 血清値より危機を反映する
ECG所見はK値の上昇に伴い段階的に進行し、血清値以上に生命の危機を正確に反映する。
| K値 | ECG所見 |
|---|---|
| >6.0 mEq/L | T波のテント状増高 |
| >7.0 mEq/L | QRS波延長・P波消失 |
| >8.5 mEq/L | サインカーブ化 → 心室細動/心停止 |
##### 緊急治療アルゴリズム
10%グルコン酸カルシウム 0.5〜1.5 mL/kg IV、ECGモニター下で2〜5分かけて静注(※10〜15分かけるのは低Ca血症のプロトコルであり、高K血症では心停止回避の即効性が求められるため遅すぎる)。血清K値は下げないが、心筋の閾値電位を正常化させ致死的不整脈を防ぐ(効果: 15〜30分程度)レギュラーインスリン 0.25〜0.5 U/kg IV(犬)、0.1〜0.2 U/kg IV(猫)+ ブドウ糖(インスリン1Uにつき2g)IV。(※猫はインスリン感受性が高いため犬より用量を減らす)。代替: テルブタリン(β2作動薬)0.01 mg/kg IM/SC もKシフトに有効##### 主な原因
##### 臨床徴候
##### 治療
塩化カリウム(KCl)を輸液に添加しCRIで投与診断の大原則: 総カルシウム(tCa)ではなく、生理学的に活性を持つイオン化カルシウム(iCa)の測定が必須である。
##### 主な原因
##### 臨床徴候
##### 緊急治療アルゴリズム
0.9% NaCl IV。NaとCaは尿細管で競合的に再吸収されるため、Na負荷によりCa排泄が促進されるフロセミド 1〜2 mg/kg IV。※脱水時投与は禁忌ゾレドロン酸 0.1〜0.2 mg/kg IV(15分以上かけて)または パミドロン酸 1〜2 mg/kg IV(2時間かけて)。効果発現まで24〜48時間プレドニゾロン 1〜2 mg/kg。未診断時の投与はリンパ腫の確定診断を困難にするため禁忌##### 主な原因
##### 臨床徴候(iCa <0.9 mmol/Lで発現しやすい)
##### 緊急治療
10%グルコン酸カルシウム 0.5〜1.5 mL/kg IV、ECGモニター下で10〜15分かけて緩徐投与(急速投与は徐脈・心停止のリスク)経口カルシトリオール(活性型ビタミンD3)と 炭酸カルシウム の投与を開始| 電解質異常 | 予後 |
|---|---|
| 高K血症(猫の尿道閉塞) | 適切な心筋保護+閉塞解除で退院時生存率 90〜95% |
| 高K血症(アジソン病) | 生涯のホルモン補充で健常犬と同等の寿命 |
| 高Ca血症(悪性腫瘍随伴) | T細胞性リンパ腫が多く予後不良。MST 2〜6ヶ月 |
| 低Ca血症(副甲状腺機能低下症) | カルシトリオール+Ca補充で予後良好。管理不十分による再発率 10〜20% |